50代が痩せない本当の理由 食事#1 量と速さ

ダイエット

食事量と速さが原因の5つのこと

20代は、食事を減らせば痩せたのに、痩せなくなってしまった

早食いが太るのはなぜなの?

なぜ、糖質オフが良いと言われなくなってきているの?

などと思ったことが、50代のあなたであれば、一度はあるのではないでしょうか?


では、それが本当はなぜなのか、知っていますか?


今回は、ダイエットとは切っても切れない食事について

常識と言われていることが、なぜそう言われているのか

細かくお話ししていきたいと思います。

目次

01 | 食品と、消化力と、年齢の関係

02 | 食べていないと言っていても…

03 | 身体に足りないからお腹が空く

04 | 糖質オフの怖さ…

05 | 食事のスピード

06 | まとめ


01 | 食品と、消化力と、年齢の関係


あなたの身体の消化力、分かりますか?


消化力とは、食べたものが消化され、お腹が

『グー』

と、何をどれくらい食べたら、どれくらいの時間で鳴るのか?

ということです。


例えば…

白米は通常、どれくらいで消化出来るのでしょうか?


2時間です。


では、野菜やくだものはどうでしょか?

生野菜は、2時間

ニンジン、ジャガイモは、2時間半

カボチャ、サツマイモは、3時間、と言われています。


では、牛肉や焼き魚はどうでしょうか?

ステーキは5時間、焼き魚は3時間半です。


ここで、ちょっと、食品というより調味料に入るのかもしれませんが

食べることを躊躇してしまうくらい

消化に時間のかかるモノを紹介します。


それは…バターです。


バターの消化時間は、何と半日、12時間なのです。

料理に加えると、コクと香りが出るので重宝する食材ですが

ダイエットしている時には、不向きかもしれませんね。


と、ここまで紹介した食品の消化時間は、平均値です。

あなたと比べると、どうですか?

  • 朝、白米を食べると、お昼までお腹が空かない
  • 脂っぽいものを夜に食べると、朝まで胃がもたれる
  • 疲れたり、寝不足だとお腹が空かなくなる


なんてことはないでしょうか?

次からは、なぜそうなのか、お話ししていきます。


朝ご飯だと、お昼までお腹が空かないな~

についてですが、

  • よく噛まずに食べていて、消化の第一段階、でんぷんからの分解がキチンとされずに、胃に行ってしまい、胃がもたれてしまう。
  • ご飯を日常的に食べていないと、消化酵素が減ってしまい、分解が出来にくくなるため、胃に負担が掛かる。


ということが考えられます。

噛むことは、消化の第一段階なので、そこをおろそかにすると

その先の胃に負担が掛かります。

なぜなら、胃では、炭水化物が消化出来ないからです。


炭水化物を消化する、唾液中にある【アミラーゼ】という酵素は

胃に行くと、その効力を失ってしまうのです。


だから、消化出来なかったご飯の中のでんぷんが

いつまでも、胃の中にあり続けるから、お腹が空かないのです。

脂っぽいものを夜食べると、朝まで胃がもたれちゃう…

  • 脂肪を分解する消化酵素が年齢と主に減少するため、油分を消化するのに時間がかかる様になってしまう。
  • 胃腸の働きが、加齢と共に衰える。


コチラも、消化酵素が原因のひとつです。

それと、身体の内臓の疲れや、加齢による、内臓機能の低下です。

付け加えると、【若い時は食事を減らせば痩せたのに、今は痩せない】

ということの理由でもあります。

年齢を重ねると、同じものを食べても、同じように消化出来なくなります。


●減量のために減らす食事の量

●現在のあなたの消費出来るカロリー

●あなたの消化力

が、ちゃんとかみ合わないと、ダイエットは上手く行きません。

これを、自分の身体ののことを知らずに何となくでやっても

思った結果にならないのは、はっきりと分かりまよね?



【食べる量や、カロリーを減らせば痩せられる】

は、そんなに簡単に成功するものではないのです。

疲れたり、寝不足だと、お腹が空かなくなる

  • 身体は、身体を正常に動かすことに一番エネルギーを使うので
    疲れていたり、寝不足だと、まずはそれを解消することに集中するため
    お腹が空かなくなる。

若い時は、疲れたら元気の出る食事を摂れば、疲れなんて吹っ飛びましたよね。

ところが…

歳を重ねると、それは成功しなくなります。

前に書いたように、消化酵素の減少と、内臓の機能が低下してくるからです。

今の身体の許容範囲以外の量の食事量や、運動量を続けると、身体は疲れてしまいます。


疲れるということは、身体の危機です。


そうなるとまず、身体は休息を最優先にします。

エンジンの調子の悪い車に、いくら良いガソリンやオイルを入れても

故障が直る訳ではないのと同じで

疲れて、身体の機能が正常に動かない身体に

高い栄養の食事を入れても、そのエネルギーを十分に使うことは出来ないのです。

02 | 食べていないと言っていても…

食べてないのに、太るんです!

ダイエットをする前の私も、同じことを言っていました。

太ることを恐れ、かなり食事に気を付けていたのですが

寄る年波と、コロナ禍でダンスの稽古が出来なくなった時

何をしても、痩せない状態になってしまいました。


私の場合は、代謝と消化力と摂取する食品のバランスが悪かったのです。

簡単に言うと【栄養不足と慢性的な疲労】です。

身体の疲労が、ダイエットの大敵ということは


【50代が痩せない本当の理由 下半身の4つの原因と解消法】

 50代が痩せない本当の理由 下半身の4つの原因と解消法 



で詳しくお話ししているので、ご覧ください。

では、何が足りなくて、ダイエットが上手くいかなかったのか

次の項目で書いていきます。

 

3 | 身体に足りないからお腹が空く

ダイエット中は、常にお腹が空いている…

ダイエットをしてるのだから、当たり前。

と思いますよね。

ところが…

それは大きな間違いなのです。


ヒトの身体は


【生きる】


ということを、一番優先します。

身体を健康に保ち、ケガや病気をしないで

健やかに生きていくことを、最優先にするのです。


健やかに生きていくということは

【身体の機能が、どこも滞ることなく、スムーズに動く】


ということです。


身体の機能がどこも滞ることなく動くということは

適正なエネルギー源が身体に入り、正常な消化と吸収を行って

エネルギーとして代謝されて、元気に身体が動くということです。



私は、東京に出てきて、ダンス漬けになった22歳からずっと

炭水化物、特に、お米をなるべく取らずに、野菜を鬼のように食べる生活をしていました。

なので、感覚的に麻痺していて

自分がご飯を食べたいという感覚が無くなっていました。

子供が出来た40歳まで、22歳の頃から体重は変わっていませんでしたが

脂肪は、若い時より付きやすくなっていました。

子供を産んで、練習が思い通りに出来なくなってからは

ベストの体重より3キロほど多い状態でした。


そこから、運動や、炭水化物を制限しても、微動だに体重が動きませんでした。


もちろん、子育てで、身体は疲れ切っていたし、睡眠も足りてない状態だったので

今思えば、炭水化物を減らしたところで、代謝が上がる筈がなかったのです。

筋肉は落ち、代謝は下がり、体重は減らない…


それから、コロナ禍になり、練習もままならなくなり

更に身体に脂肪は付く…という悲しいループに陥りました。


そこで、本気でダイエットをしようと、トレーナーの先生に付いて1年半学び

開始から3ヶ月で22歳からのベスト体重を超え

一年で9キロ痩せ、今もそのまま、キープしています。


私に足りなかったのは

● 内臓と身体の疲れを取ること

● 適正な量のバランスの取れた食事を摂ること

でした。


ダイエット中にお腹が空くということは

【身体が、エネルギーを欲している】

という事だと知りました。


身体を動かすために必要なものが入って来ないから

身体は欲し続けるのです。



だから、何かを我慢するダイエットでは

常に、食欲との戦いになるのです。


身体からすると、そのダイエットは生命の危機なのだから

全力でその状態から脱しようとします。

それが、ダイエット中の

【食べたくて、食べたくて仕方がない】

ということに繋がるのです。


特に…

炭水化物は、ヒトの身体を動かすエネルギーなので

入ってこないと、全力で食べさせようと脳が身体に指令を出します。


そして、その足りないものが入って来た時

必要以上に溜め込もうとするのです。

次に入ってくる保証が無いので

いつでも使えるように、【脂肪】にして、身体に留めるのです。



身体に無茶をさせるダイエットをした後、リバウンドする理由です。


ダイエットは、身体に無理をさせると続きません。

身体が、無理なダイエットで体重を落とし続けられるのは3ヶ月が限界だと言われています。 

それを超えると、身体の反撃にあい、リバウンドが始まるのです。 


そうならないダイエットのためには、

身体との信頼関係を、築き、今の身体の機能を最大限に生かしていけるかが

成功のカギなのです。

今のあなたの身体は、どんな状態でしょうか?

あなたの身体の状態を調べるなら、コチラをご覧ください。

  50代が痩せない本当の理由 内臓が原因の3つの解消法 身体#3 内臓

04 | 糖質オフの怖さ…

 
03でも書きましたが、炭水化物(糖質)は、身体にとってなくてはならないものです。

一時期は、ダイエットに糖質オフは必須でしたよね。

今でも、ストイックな人達は、炭水化物を取るのを躊躇っているように感じます。


確かに、糖尿病になるくらい糖質を取っていて、肥満だったり、運動をしない方にとって

糖質オフは効果があると思います。


ですが…


健康で、自分の食事にも気を使っていて、運動もしているのに、

思った様に痩せられない人が糖質オフをしても、身体に良いことはありません。

なぜなら、炭水化物はヒトの身体に必須の食品だからです。


炭水化物の代わりに赤身の肉を摂って、エネルギーの代わりにする

なんていうダイエットもあり、実際、痩せられた人もたくさんいたと思います。


ですが、それは、長続きしにくかったはずです。

最初にも書きましたが、白米の消化時間が2時間に対し

ステーキは、5時間かかります。

その差は倍以上です。

その間、内臓はフル稼働で消化をし、次の食事を迎える準備をします。

胃の中が空っぽになれば、その間は内臓も休憩が出来ます。

ですが、

空になる前に次の食事が入ってきたら

内臓はずっと動きっぱなしです。

それが、身体に良くないのは、想像が簡単なことですよね?




運動して、身体を疲れさせ、内臓に負担のかかる食事をしていては

身体は、それを補うことにエネルギーを使い

代謝を上げる方向にはならないのです。


ダイエットを成功させるためには、内臓の疲労も取っていかないといけないのです。

05 | 食事のスピード


一般によく知られているのは、食事は、食べ始めてから15分~20分経たないと、満腹中枢が刺激されず

お腹がいっぱいになったことを感じられないために、食べ過ぎてしまいます。


そして、早く食べるということは、良く噛んでいないということです。

噛まないということは、消化の第一段階の【咀嚼】が出来ていないということになります。

そうすると、口に入った食品が、細かく砕かれなかったり、唾液の中の消化酵素(アミラーゼ)の効果

が薄れ、胃や腸に負担が掛かるのです。

内臓に負担が掛かれば、内臓は疲れ、代謝より体力温存に力を注ぎ

痩せにくい身体になっていくのです。



だから…

【早食いは太る】

のです。

0 | まとめ



今回は、50代が痩せない理由として

食事量と速さについてお話ししました。


ポイントのおさらいです。

① 食品の消化時間は、ものによっても差があるが、自分の身体の状態でも変わる

② 身体や内臓が疲れると、代謝よりも、生命維持にエネルギーを使うのでダイエットは上手くいかない

③ 無理をするダイエットで痩せられるのは3ヶ月までで、その先にはリバウンドがやってくる

④ 早食いは、胃や腸に負担が掛かるので、内臓を疲れさせる


特定の食品の消化が上手くいかないことは、歳を重ねれば仕方のないことですが

だからと言って、そのままにして、若い頃の様なダイエットを強行しても

決してうまく行きません。

今のあなたの身体は、これまであなたが身体にしてきたことの表れです。


自分の身体を知り、労わり、整えることで、身体はスルスルと自分の思うような形に

勝手に出来上がっていくのです。





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